2015.10.3 プレ上映作品 Sasala Production, Inc.

Cinéma Café 発足以前の上映会のため、参加者の言葉を記録していません。映画のチラシに載せた推薦文をご紹介します。

  • 毎年、宝登山神社や三峯神社に講中として「お犬様」を借りに、「お犬替え」と称し登拝しています。一年間の家内安全をお守りいただけるので、安心して生活ができます。秩父でお犬様(オオカミ)の護符をだしているところは十指に余るほど盛んでした。三峯神社の史料に宝暦四年(1754)、猪鹿除け、盗難除けとして「御犬御拝借」といった村役人の願書があります。この頃から広範囲に庶民の信仰として生き続けています。
    栃原 嗣雄【宝登山神社谷ツ平講 講元 / 秩父郡長瀞町】
  • 野生の狼が日本列島にいなくなってから、まだ百年ほどしか経っていない。のに、私たちは忘れてしまった。オオカミという野生のいのちの存在も、それが伝えてくれる山、大自然のイメージも。「オオカミの護符」はその大自然からのメッセージを受け取る伝統文化である。人々はそれを受けに山に向かう。
    姫田 忠義 【民族文化映像研究所 所長】
  • かつて畏怖の対象であり、害獣から作物を守ってくれる尊い生き物でもあったオオカミ。姿を消して1世紀以上経た今も、信仰を通じて山人と里人をつなぐ偉大な存在。本作品は、我々が失ったものの大きさについて深く考えさせてくれます。
    平川 南 【国立歴史民俗博物館 館長/山梨県立博物館 館長】
  • 関東の里に暮らした百姓たちを、この映画は武蔵の国という雄大な自然のつながりのなかでとらかえした。ご神体としての山々から「オオカミの護符」が降りてくる。山、川、里をつなぐ世界にみえてくるのは、過去、現在、未来の結びつき。
    内山 節【哲学者】
  • 過去は過ぎ去らない。まなざしを向ければ必ず出会える、と私は考えてきた。『オオカミの護符』で、私はそれがすぐ手の届くところになること、この都会の真ん中にその入り口が待っていることに驚き、感動しながら呆然としてしまった。人が地に足をつけて自然とともに生きていた証が、はっきりと見える映画だ。
    田中 優子 【江戸学者/法政大学社会学部教授】
  • おいぬさま、ヤマイヌ、特殊な存在であるオオカミを「いぬ」と呼ぶ。肩甲骨を焼いて占いをする。山を信仰する。どれもが故郷のモンゴルを思い出させた。栄えた大都会のイメージが強い日本も自然にもどればモンゴルに近いのか。自然を共生の場とすれば力を合わせて生きるという人間生活の原点をこの映画で再認識した。
    フフバートル 【昭和女子大学人間社会学部准教授】
  • 自然を愛し、自然に感謝する人々のささやかな気持ちが現代にまで続く根強い信仰心を生んだ。僕は表現者の一人として、人々の「感謝する姿」に芸術の原点を感じ、愛おしくなるような気持ちになりました。見終わった後、自然を心から愛せるようになる作品です。子供の頃に忘れてしまったお昼寝の心地よさのような静かな感動が心の奥の方に訪れました。
    清塚 信也 【ピアニスト】

 

 

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