今年の宮城大学での講義は、物語論、神話論についてです。臨床心理学者の河合隼雄や神話学者のジョーゼフ・キャンベルの著作を手がかりにしています。

メインタイトルは、「ひとつ」から「ふたつ」へ、「ふたつ」から「ひとつ」へ、です。サブタイトルとして「対立する価値観を結ぶ「第三の道」を探る、としました。全8回の講義でその第1回目は上の画像にあるように「個人」と「集団」あるいは、「場」との関係についてです。
全8回のそれぞれの目次は次の通りです。
- 個人と集団(場)
- 人が人を支配するとき
- 男性性、女性性、両性性
- 争う理由が変わるとき
- 東洋と西洋(前編)聖杯伝説を読み解く
- 東洋と西洋(後編)浦島太郎、炭焼長者を読み解く
- 都市と地域
- これからの「旅」と「神話」
講義では特に物語や神話に描かれる「シンボル」を読み解く感性を磨くことを目標にみんなで議論しながら進めています。