諏訪式。

小倉 美惠子 著|亜紀書房 2020.9.26発売

「オオカミの護符」から8年、待望の新刊。
作品の舞台は、生まれ故郷の川崎市から信州諏訪へ

「岩波書店、筑摩書房、養命酒、新宿中村屋、セイコーエプソン、ヤシカ、ハリウッド化粧品、ワシントン靴店、日比谷松本楼、ヨドバシカメラ、タケヤみそ、すかいらーく、みすず書房、ポテトチップの湖池屋…。」

日本中の誰もが知るであろうこれらの店や会社の創業者は「信州人なのだ。」と誇らしげに私に語ったのは、ささらプロダクションの大黒柱で映画監督の由井英。私はいつものように「信州人のお国自慢」として受け流そうと思ったが、なんだか気を惹かれてしまったのだ。名の挙がった会社の多くに、私自身も「佳風」を感じ取っていたということ、また、その多くが諏訪に原点を持つということも興味深かった。

ー「諏訪式。」より

【目次】
第一章 シルクエンペラーと東洋のスイス——近代ものづくり編
第二章 ゴタたちが編んだ出版ネットワーク——近代人づくり編
第三章 〝空〟なる諏訪湖の求心力——土地となりわい編
第四章 人と風土が織りなす地平——科学・風土編

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オオカミの護符

小倉 美惠子 著|新潮社

川崎の我が家で目にした一枚の護符 描かれた「オイヌさま」の正体とは? 映画「オオカミの護符」がきっかけとなり、単行本として新潮社から出版される。発売以来、11刷を重ね、現在では文庫本になり読み継がれている。

内山節 氏(哲学者) 「戻りたい未来がここにある」

川崎、多摩地域の農民たちが守ってきた世界は、過ぎ去った過去の残影ではなく、未来に向けた貴重な遺産だったのかもしれない。そしてこの世界を記録した本書も過去の過ぎ去った記録ではなく、未来に向けたメッセージなのかもしれない。(単行本 解説より)

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