今日から私たちの物語を語り始めます。

私たちは5月から「谷戸の下」というrestaurant&caféを開店する予定です。そのお店はみなさんが普通に思い描くrestaurantなのかcaféなのかはわかりません。おそらく違うのではないかと思うけれど、そうかと言って私たちも「普通との違い」をはっきり掴んでいるわけではありません。それがどんなお店なのか私たちにもわからないのです。ですからみんなで話し合いながら、悩みながら、少しづつ進んでいます。

厨房の改装もこれからですし、揃えたい食器類もまだ決まっていません。ウッドデッキに置きたいパラソルやテーブル、椅子などもあれやこれやと悩んでいるところです。

ウッドデッキの向こうに見えるのは不知火(デコポン)の木です。その奥に畑があります。

それでもいくつか決まっていることがあります。「谷戸の下」という店の名前。「谷戸の下」とは聞き慣れない言葉だと思います。「谷戸の下」にはどのような意味があるのか。それを説明するためには、まずは私が何者なのか、簡単な自己紹介をしなければならないでしょう。

私は、yui(ユイ)と言います。これまで「ささらプロダクション」という会社で映画を作ってきました。肩書きは映画監督になります。会社はOgura(みんなは、micoさんと呼びます)とともに作り、今年で13年目になります。micoさんは、「オオカミの護符」という本を書いている文筆家でもあります。micoさんは「作家」と呼ばれることを好まないようです。自分の身の丈より大きな洋服を着せられているようで何かしっくり来ないものを感じているのかもしれません。みなさんの中にはすでに「オオカミの護符」を読んだという人もいるでしょう。

「谷戸の下」というのは、実はmicoさんの実家の屋号です。多摩丘陵の山の端がなだらかに両側から迫る谷あいを古来より谷戸と呼んできました。私たちの会社はそうした地形が今も想像できるmicoさんの実家のそばにあり、その一角にrestaurant&caféを開店することにしたのです。

目の前には、1枚の畑があります。とても深い物語を持っている畑(おいおい紹介していきますね。)です。昨年末、micoさんと私はその畑に、そら豆の苗を植えました。年が明け、この頃になってようやく花が咲きました。冒頭の写真は、そら豆の花です。気づいていましたか?

このまま順調に育ってくれれば、5月ごろに収穫できるのではないかと、みんなで楽しみにしています。5月にはお店はオープンしているはず?なので、食べにきてくれる方々にそら豆を料理してお出ししたいと思っています。

当然のことですが、谷戸の下は私とmicoさんだけで運営できるわけではありません。遡ること2年ほどの間に、私とmicoさんにはかけがえのない仲間ができました。「みんな」と言っているのはその仲間のことであり、これから一緒に仕事をしていくスタッフのことです。

みんなで畑で作物を作り、谷戸の下を運営し、「土曜日の会」と名付けた学びの会も開きたいと思っています。これから徐々に、それらの詳しい内容や「みんな」も紹介していきますね。

私たちの物語が今日という日からどのように紡ぎ出されていくのか、みなさんに暖かく見守っていただけると嬉しいです。いずれみなさんと、谷戸の下や土曜日の会でお目にかかれることを楽しみにしています。