「土曜日の会」辻麻里子さんを迎えて

オオカミの護符の単行本出版に際し、哲学者の内山節さんから「戻りたい未来がここにある」という言葉を頂きました。2020年の土曜日の会は、これまでのように映画を見たり、時にはゲストを迎えてお話を伺いながら、「戻りたい未来」がどこにあるのか参加者の皆さんと探ってみたいと思います。今年のテーマは、「戻りたい未来はどこにある?」です。

その第1回目は、川崎市宮前区で英学塾を主催し子供たちに英語を教える傍ら、環境問題を専門とする翻訳家として活動されている辻麻里子さんをお迎えし、お話を聞きます。辻さんは英語関係のお仕事に携わりながら、地元の宮前区で「まちづくり」の活動も精力的に取り組んでいます。

私が辻さんのお話を聞きたいと思ったのは、辻さんの「まちづくり」に対する考え方に一般的なそれとは異なる「配慮や気遣い」を感じたからです。私の受け止め方に間違いがなければ、辻さんが考える「まちづくり」には、我々が言う「アスファルトの下の世界」がしっかり意識されていると思います。

川崎市宮前区は首都圏の他の街と同じように、見渡す限りほぼコンクリートとアスファルトに覆われています。しかしそうした表層的で近代的な街の暮らしに横たわる課題のみに囚われて活動するのは本来の「まちづくり」ではなく、むしろアスファルトの下の土の世界、いわば、その土地で生きてきたお百姓の暮らしを無きものとせず、きちんと位置付けることにこそ現在のまちづくりの課題を解き明かすヒントがあるのではないかと考えているように思えるのです。実はそこに内山節さんが言う、「戻りたい未来」が意識されているのではないかと私は考えています。

辻さんはまだ日本人が少ない時代にアメリカに留学され、ベビーシッターをしながら学費を稼ぎ、異文化を肌身に感じて暮らしてきた経験を持っています。やがて川崎市宮前区に住むことになり英学塾を開きますが、そこに留まらずなぜ「まちづくり」の活動をされることになったのか。若いころに日本を離れ外国に暮らしながらなぜ今、辻さんがこれからの「まちづくり」においてアスファルトの下の世界に立ち戻り、掘り下げ、踏まえる必要があると思っているのか。詳しくお聞きしたいと思っています。(yui)


土曜日の会:辻麻里子さんを迎えて
開催日:2月15日(土)
開場:10:30〜 開演:11:00〜12:45(終了)、途中休憩あり
菜話会【昼食付き】:13:00〜15:00(終了)
ゲスト:辻麻里子さん(英学塾主催) 聞き手:由井 英(映画作家)
会場:谷戸の下|ささらプロダクション内 【地図】

入場料:
一般 2,000円、会員 1,500円、学生・留学生 1,000円、高校生以下:無料(お話の会のみ)、
一般 3,800円、会員 3,000円、学生・留学生 2,000円 、高校生以下:500円(お話+菜話会【昼食付き】)

座席:16名限定

 満席(申込締切)