榛を実から育てた人

7月16日(火)、信州のとある場所をmicoさんと訪ねた。榛を実から15年かけて育て上げた人がいると聞いたからだ。実は何を隠そう、私のふるさと、長野の川上村から野辺山に至る一帯に自生していた榛の木から採取した実で育てたという。

私が幼い頃、おやつ代わり食べていた、あの「ハシバミ」を育てている人がいるなんて! なんという素晴らしい方なのだろう。あの実をもう一度、味わってみたい。

榛を育ててきた人の名前は、眞関嘉之さんといいます。ハシバミは、漢字で榛と書きますが、どんな実なのかピンとこない人もいるかもしれません。ヘーゼルナッツと聞くとわかる人は多いと思います。「ああ、よくチョコレートに入っているナッツね」と。私は榛が大好きなんです。チョコレートやお菓子との相性は抜群ですよね。ヘーゼルナッツは西洋榛と訳されるそうです。ただ、実際に榛がどのように実っているのか、その姿を知っている人は少ないかもしれません。

まるで赤ちゃんがひらひらの飾りがついた帽子をかぶっているように可愛らしい、実なのです。ほんのり赤い色をしているのも、赤ちゃんが頬を染めているようでそっくりですね。この時期だけの色です。

榛の背丈は、およそ2mから3mぐらいでしょうか。株立ちするように土の中から枝が成長し、繁殖力はかなり強いようです。良い実を成らせるためには、枝をある程度の高さに揃え伸ばしすぎないことや、数も増やさないように古い枝から伐採することにあるようです。その手入れが実は一番大変だと聞きました。眞関さんの畑は写真をご覧いただくとわかりますが、とても綺麗でした。

ところで私が故郷で食べていた頃、榛を取るためには森や林の下の藪を掻き分けるように進む必要がありました。写真のように木が整然と並んでいると思わずウキウキしてしまいます。これなら実が取り易いので。

眞関さんが育てた榛の実を使って、料理人ののぶさんがクリスマス用のお菓子として、シュトレンを作ってくれるそうです。谷戸の下にご来店くださるお客様からご予約を承る予定です。現在シュトレンの試作品を作っています。完成したら写真と共にご予約方法をこのサイトでご案内しますので、もう少しお待ちください。輸入物のヘーゼルナッツとは異なり、信州産の榛は香ばしい香りと濃厚な味が特徴です。谷戸の下ブレンドコーヒーとセットで販売する予定ですので、ぜひ、今年のクリスマスはご家族や親しい間柄、仲間内で召し上がっていただき素敵な時間をお過ごしください。

落ちていた榛の雄花

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