1日のみの特別な料理:猪の赤ワイン煮

7月11日にOPENして以来、みんなで試行錯誤しながら作り上げてきたメニュー。現在では、ランチは一枚の畑セットひとつにみんなの気持ちを集約し、お客さんに喜んで頂けるようおもてなしに努めています。一枚の畑セットのお料理は主に、谷戸の下の目の前にある「一枚の畑」と神木地区の「小川農園」を中心に地元で収穫される野菜に寄り添いおよそ2週ごとに変えています。

私たちはこれまで、谷戸の下を大きく広告することなく、まずは自分たちの家族、知り合いや仲間たちといった身近な方々にお店に足を運んで頂き、そこから緩やかに広げることを大切に考えてきました。それは例えてみれば、他人の眼を意識し背伸びして自分以上の自分を魅せる洋服を選ぶのではなく、まずは自分が心地よいと思うものを選んで着てみることから始めたのです。そうした姿勢を好意的に受け止め、共感してくださるお客様に出会いたいという思いがあったからです。

今では、2〜3度と繰り返し谷戸の下にお越しいただく方々に巡り会え、特に地元の方々に喜んでいただいているのではないかと実感するようになりました。カフェ時間に、毎週同じ曜日の同じ時間にお越しになる方々や2週続けてランチにお見えになるお客様がいらっしゃるようになりました。

ランチに2週続けてお越しになると、基本的にはお料理は同じものになってしまいます。それでは申し訳ないと、今回は特別にメインの料理を一品増やし選んで頂くようにしました。そこで特別に追加したお料理が猪のワイン煮です。そうした新たな動きは、谷戸の下で働く人とお店に来るお客様という枠組みや垣根を超えて、互いを思う気持ちが通い始めている証と言えるのかもしれません。

私は時々お店の目の前にある畑で野菜を作っていますが(本業は映画監督です!)朝、小さな犬を連れて散歩するお嬢ちゃんと(頭につけたカチューシャがとても可愛い!)挨拶を交わすようになったり、お店に来てくださったご近所の方々と何気ない会話ができるようになり、改めて谷戸の下というお店を開いてよかったなと幸せに感じています。

これからますます地域に根ざしたお店なればよいなと思っています。働く仲間もお客様も互いに肩肘張らず無理のない関わりが末長く続いていくことを願っています。谷戸の下があらゆる人にとって心地よいお店であって欲しいからです。(Yui)

スープ
飴色玉葱と人参のポタージュ 
すり下ろした榛の粉と人参の葉を浮かべています。スプーンの上には、榛の実。そのものの形と味わいを知って頂けるように。添えたビオラの花は、知り合いのお花屋さんが贈ってくれたもの。おもてなしの気持ちを込めました。お客様に愛ででもらえたら嬉しいです。

前菜
昆布出汁で煮たくるり大根と紫大根に茹でた山東菜。山東菜は一枚の畑から収穫されたもの。鶏と昆布出汁を寒天で固めたジュレを乗せています。香りは柚子、アクセントは青山椒、飾りはカレンデュラと乾燥した人参の葉。

メイン
稲子(静岡県)の猪の赤ワイン煮。
3日間じっくり火を入れて柔らかく煮てます。マッシュポテトと、椎茸と一枚の畑のいんげんをソテーして添えました。紫大根と二十日大根の獅子柚子酢マリネで、さっぱりと。

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