2026年6月、YouTubeにささらチャンネルを開設しました。「未知なる原風景へ」というタイトルを掲げ、さまざまなゲストをお招きして対談映像を配信しています。仕事編をYouTubeへ、生い立ち編をHomeTownNoteに公開していきます。どうぞご覧ください。

未知なる原風景へ – Into the Future Primal Scene –
◆「誰のものでもない土地」から人間が奪ったもの」 Ep.1 仕事編 (YouTube 公開作品)
◆「競い合うことを超えて」Ep.1 生い立ち編 (HomeTownNote 公開作品)

【仕事編|作品概要】
高原太一さんの原点は、東京近郊で生まれ育ち「故郷」と呼べる風景を持たないことへの欠落感にあった。しかしコロナ禍を機に地元を歩き直す中で、アスファルトの下に埋もれた土地の記憶や重層的な歴史に気づき始める。

高原さんの研究の核となるのは「歩いて見つけること」だろう。

教科書には記されない立川の米軍基地から再開発への歴史や、砂川闘争で農地が滑走路へと姿を変える過程に着目。自らの足で街に残る強引な開発の痕跡や緊張感をたどり、点と点をつないでいく。

対話の中で浮かび上がるのは、利便性や資本の論理と引き換えに「土地が死んでいく」という両義性への眼差し。区画整理や開発の暴力性によって、かつて人々が共有していた自然との関係性や営みが不可視化され、数量化されていく不条理に深く共鳴していく。

便利さの影で排除された風景や人々の痛みを感知し、土地に刻まれた記憶を掘り起こす。見えないバリアを越えて都市の歴史を紡ぎ直そうとする高原さんの、真摯な探求の歩みが語られる。


Scenes
00:00 オープニング:まちの中に眠る「緊張感」を歩く
01:51 アスファルトの下に眠る「死んだ土地」への抵抗
03:39 一枚の畑:柑橘の収穫
04:59 まちを歩くこと:点と点を結ぶ、教科書なきフィールドワーク
08:31 台所:高原さんへの柑橘ジュースを作る
09:55 開発の暴力性と、その痕跡を慈しむということ
23:20 エンディング:先祖が眠る墓へ

話し手:高原太一|成城大学グローカル研究センター ポストドクター研究員
聞き手:小倉美恵子|「オオカミの護符」「諏訪式。」著者
撮影:宮澤信也
柑橘収穫・SW:松田理沙|明治大学大学院 政治経済学研究科
構成・編集:由井 英
企画制作:ささらプロダクション