画像:神長官守矢史料館
八ヶ岳、富士山、諏訪湖…。それは、茅野の我が家から見える親しい景色であり、思わず見入 ってしまう。森が深い蓼科山あたりから流れ出る清水が川となり、キラキラと光り輝きながら諏訪湖に注ぐ。大いなる営みによって、諏訪湖が⻑い年月を経て今もあることをありがたく思う。諏訪湖の神渡りの神事を見ながら、「信仰」は自然の営みに寄り添う人々の切実な暮らしと心が生んできたことに思い馳せた。信仰の衰退は環境の劣化を招いている。オギュスタン・ ベルク氏の言葉に触れ、「大事な信仰は科学の真理でもある」と思えた。
風土を映し出す、その映像が際立っている|守矢早苗(神長官守矢家 第七十八代当主)